■日付
2008年11月3日(月)
■タイトル
文化の日は「枕草子」を勉強したのだ
■本文
お父さん、今日は何の日だか知ってる?
「知ってるよ。文化の日だろ。日本全国文化の日だ。みんな知ってるよ」
ふふふ、甘いな、お父さんも。
「なんで?みんなで文化にいそしむ日だろうが」
仕方ないなあ。今日はね、1946年に日本国憲法が公布された日で、日本国憲法が平和と文化を重視しているということで、1948年公布・施行の祝日法で「文化の日」に定められたんだ。日本国憲法は半年後の1947年5月3日(憲法記念日)に施行されてるのだ。
「ほう、学校の教科書のような答だな」
まあ、そうなんだけどワン。大事なとこは、日本国憲法が「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としているということを記念しているということなんだワン。
「けんた、お前はいつからそんなに勉強してたんだ?お父さんは嬉しいぞ」
だけど、わからないのが、毎年、春と秋にやってる、皇居での文化勲章の授与式だな。なんのための勲章なのかなあ。
「お父さんも知らないなあ。貰ったことないし( ̄▽+ ̄*)」
でも、すごい立派そうな勲章だよ。僕にもくれないのかなあ。
「けんたが、もっと勉強して社会に貢献できるようになったら、貰えるかもしれないな」
じゃあ、一生懸命勉強するワン!!
今日の勉強は、「枕草子」だワン。
春は曙。やうやう白くなりゆく、山際(やまぎわ)すこしあかりて、
「春は、朝寝が気持ちいい。外が明るくなってもゆっくりと寝ている」
紫だちたる雲の細くたなびきたる。
「・・・・この雲、変な雲だけど、こんなこともある、と」
夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、螢飛びちがひたる。
「夏は、昼間は暑くてたまらないから、夜の方が絶対にいいに決まってる。月の夜でも闇夜でもぐっすりと寝れる」
雨など降るも、をかし。
「雨なんか降ってもおかしくてたまんない」
秋は夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近くなりたるに、烏(からす)の寝所(ねどころ)へ行くとて、三つ四つ、二つなど、飛びいそぐさへあはれなり。まいて雁などのつらねたるが、いとちひさく見ゆる、いとをかし。
「秋は、夕暮れの夕日の頃が綺麗でいい。・・・・気球や飛行機がねぐらに帰るのに連なっていくのも面白い・・・・ほんとか?けんた」
日入りはてて、風の音、蟲の音(ね)など、いとあはれなり。
「日が落ちて、暗くなってくると、風の音や虫の音が怖いので、毛布をかぶるのがよい」
冬はつとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。
「冬の散歩も早朝がいい。吹雪の日なんか、もう最高!!」
霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎおこして、炭もてわたるも、いとつきづきし。
「いくら寒くたって、暖房なんかいらない。灯油を節約して外で遊ぶのが良い」
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶(ひおけ)の火も、白き灰がちになりて、わろし。
「昼になって、暖かくなってもうちには火桶なんてないから、感じは分からないけど、暖かくしているうちに寝てしまうってとこかなあ」
お父さん、今日は勉強のしすぎだワン。日記も長くなってしまったワン。
「では、お礼を言おう。今日は文化の日記念けんたの勉強にお付き合いいただきありがとうございます」
僕は、勉強しすぎで冬眠しそう(-。-)。o0○
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